『appears』と『LOVEppears』の衝撃的なジャケ写は浜崎自身が提案。「上半身は服なし、胸は髪の毛で隠しちゃえ」という感じであっという間に決まり、ニューヨークで撮影された。『LOVEppears』のジャケットは深く考えず、「商品としてのあゆが単純に絵的にかわいければいいなって、何も着ないのもいいんじゃない?」という事で撮影した。シングル『appears』との同時発売のため、どういう差をつけるかという事で白と黒にした。滞在中、浜崎さんの部屋でバスタブから水があふれ出て足首くらいまで浸かり部屋中水浸しになったハプニングも。
■浜崎あゆみ楽曲解説
『LOVEppears』はLOVE(愛)とappears(~のように見える)という単語をミックスして浜崎さんが作った造語であり、愛のように見えるものと目に見えるもののギャップという2つの意味がこめられているという。ジャケットの撮影でニューヨークへ旅立つ前、車の中から外を眺めていた際、幸せそうなカップルがいたという。しかしそのカップルは実際は大きな危機に面しているかもしれないし別れ話をしているかもしれないと感じたという。だから“LOVE”という単語に~のように見えるの意味をもつ単語“appears”をつけたという。実際に接してみなければ分からない。見かけやイメージだけで勝手に良いこと悪いことを判断してしまいがちだけど実際はそうじゃないと思うと語っている。「LOVEppears」には愛のように見えるものという意味が込められている。[1999年11月15日発売Vol.21
No.43・雑誌The Ichiban参考]
アルバムコンセプトは、激しい曲で叫んでる切なさ、というもの。しくしく泣いている感じではなく、強さと弱さは紙一重、そういう感じを出したかった。『Flyhigh』では音符が無い所に言葉をはめていく作業に苦労。レコーディングではラップに苦戦。ただ喋っているようにしか聞こえなかったせいかスタッフが笑っているのに悔しかった。ラップは誰でも最初は出来ないんだと思い、浜崎さんのマネージャーに挑戦してもらった所すごく上手に出来てしまった。結局浜崎さんの技術不足という事で素直に納得して努力した結果が『Fly
high』に反映されている。[1999年12月号・雑誌WHAT'S IN参考]
『too late』という楽曲を聴いたファンが、どこかに行ってしまう気がしてイヤだと浜崎さんのホームページに書き込んだ。鋭い指摘だったと振り返る。『A』から『LOVEppears』までのどこか1日でも違う過ごし方をしていたら、ここにはいなかったと思う」とも語っている。『A』の後、しばらく考える時間が欲しいと話していた浜崎あゆみ。しかし本当は戻る気はさらさらなく、でもそういう気持ちだとは言えないし、ただ今そういう気持ちなんだって事を皆に伝えておきたいと思い『too
late』でメッセージを送ったという。『appears』奥には難しい事が潜んでいるけど、外見はすごく簡単に見えるような詞。『And Then』と『immature』は、不完全な人間である自分を冷めた目で見ているあゆと、純粋に完全に近づけようと取り組んでいるあゆ、この二人が垣間見える作品。『LOVE~Refrain~』は、『LOVE~Destiny~』の原曲である。『LOVE~Refrain~』はドラマタイアップ曲ということや大人の事情でダメ出しを受け、『LOVEppears』にリベンジ収録している。[1999年12月号Vol.41・雑誌GiRLPOPより]